荒れ狂う、娘。

パパが、出張した。
前夜から、きちんと説明していたのであるが・・・

修羅場の朝となった。

ものすごい早起きしてきたわが子。ぎりぎりまで寝まくるのに、こういう時はすごい。
なんだかんだと、遊びに引き込もうと　出発前の忙しい中をパパもつきあってやってたのであるが・・・
荷物がだんだん、出来あがるのを見て　ピッキーン！と理性が切れたのか？

いきなり、バリケードを作り始めた。
子どもの作るバリケードだから、隙だらけなんだけど

戸の前に椅子を並べ
パパのお仕事カバンを隠し
仕事用の皮靴を隠し（自転車の後ろ。丸見え。）
定期の入れ物を自分のカバンに隠し

「ママ、大丈夫よ。パパ閉じ込めたし」（まだここでは余裕が垣間見える）

が、クールなパパは「時間だ」と
あっさりバリケード越え。
カバンを取り出し、「定期入れだしなさい」
「・・・」
「出しなさい」
「・・・」

「パパの大事なもの、返さないとママが怒るよ～」
「」（パパがらみだと、ママは鬼のように怖くなる）

「はい・・・うっうっうぇっ、うわぁああああ～ん」

「いかないで～いかないで～遠くにいっちゃやだ～いかないでぇええええ～」

と泣き叫ぶわが子に、出張前のパパはクールです。
戦闘態勢に入ったパパには、何を言っても、む・だ。
たとえ　かわいいわが子の泣き顔でも、出張に関しては、付け入る隙がない。
顔つきが違う。
う～ん、かっこいい。ぞくぞくしますね～

「まかせた。後はよろしく」
「まかせて。気をつけてね～いってらっしゃい」

「うあああああ～～～～ぱぱ～ぱぱ～ぱぁぱあああ～」（朝6時過ぎ・・・ご近所さん、ごめんなさい）

玄関の戸が閉まってから、汗だくで号泣し　この世の終わりか？ってぐらい悲壮な顔して泣くわが子・・・
なんという執着心・・・いえ、パパを慕う子かしら。

今日は一日、学校でもブルーなんでしょうか。
朝食の時も、うつむいて食べてるから、消化に悪いよ～
テレビも見ないし。

かわいく、髪を結って、気分が明るくなるように仕向けてみました。
ニコニコ顔でチューってしてたら、
ぎゅっって　抱っこされに来た。
寂しいんだろうな～

いつまで、パパへの想いは続くのであろう・・・
ひそかに、パパは娘のパパ離れを祈ってたりするんだろう（クールだから）
去れば追う、というタイプの子には、逆効果だろうな～

私は子を追っても、普通にあしらわれるよ

今晩は、子どもの好きな　しまほっけ焼いて、きゅうりの酢の物と、卵豆腐と、わかめの味噌汁かな～
帰宅したとき、ニコニコしてたらいいけど。

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