イマンのミルクパン

結婚して1年と少し経った頃、お気に入りの小型のホーロー鍋が壊れた。

伴侶が、結婚式の引き出物でもらっていた品で、新品のまま倉庫入りしてた。
私が取り出して、実用化したのだ。
花柄が可愛く、小型なので　色々と重宝していたのだけど、取っ手が壊れて使えなくなった。

そこはかとなく残念に思っていた。
毎日、台所に立つ身としては、調理器具はお友だちのようなものだ。
お気に入りが、突然使えなくなると、ちょっと悲しい。

そんな残念ムードを察してくれたのか
ある日、ネットで届け物が着いた。

伴侶が「それあげる」ってくれたものは・・・

開けて見てびっくり。
なんて、かわいらしい　ミルクパン。
しかも、私の好みを熟知している・・・
涙ジョ～

Imaneって、なんて読むんだろう、日本製らしい。
調べて見たら、イマンだった。

柄が色々あって、可愛いんだけど、伴侶は私が好きなローズを選んでくれたらしい。
とっても嬉しかった。
今でも、その嬉しさは、台所に立って　このミルクパン見るたびに続いている。
すごい年数、使ってるよ。
でも、まだまだ綺麗。かわいらしさ、そのまま。

私は調理器具への思い入れは強い方だから。
小さい、気に入ったものに囲まれていれば幸せなのだ。


伴侶は、いつも私に　小さくも長く続く幸せをくれる。

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