SSブログ

ジェフリー・アーチャー [Books]

一時期、ジェフリー・アーチャーの本にはまった。

だけど、繰り返し読みたいと思うのは

ケインとアベル


ロスノフスキ家の娘


の二つ。
特に、ロスノフスキ家の娘、はケインとアベルを読んで入れ込んだ後だったから
特に楽しめた記憶がある。

ただの野心家のサクセスストーリーなら興味ないんだけど
テーマがファミリーであったり、アメリカで成功するための能力や
努力する具体的な技術が特に面白い。

アベルが成り上がっていく時の様子はアメリカ史を勉強してたら
その具体例が出てきたような気がして面白い。
ゴッドファザーIIで、イタリアからアメリカに移民してきて
コルレオーネのドンとなるデニーロが演じた辺りの描写と同等の
歴史的な面白さがある。

ロスノフスキ家の娘は後に大統領になった時の話もあるけど
こっちの本の方が好きだ。

子どもの頃に優秀で高飛車になった時に、クラスで味わう敗北感と
そこから学ぶ人間性の大切さ。
自分の欠点を認め、やり直すことの勇気と潔さ。
支えてくれる人間(友人、家庭教師)を、改めて大切だと実感したり
心中やきもきしてるのに、黙って娘を見守る父(アベル)の器とか。

独身の時は、アメリカの教育の内容に経験をだぶらせたり
前向きに努力する、負けない精神と自分に誠実な主人公に
素敵だな、と共感したけど

今思うのは
これは子どもに読ませたら、いい教育になるんじゃないか。

特に、ハーバードの初めての彼ができて裏切られる所は
女性として、すごく入れ込んで読んでしまうし

性教育にも使える。

そして、学ぶことは楽しい、働く事は楽しい、と思わせる
主人公の姿勢と、天性のカンの使い方。
直感で感じたことを、実行に移して 次々と成功を収めていく。
結果に至るまでの プロセスが大事だということを 丁寧に書いてある。

そして海外ならではの、個人、個性が非常に重要だということも強調されていて
読んだら、自分と比較して、自己肯定感を高めていくことがどんなに大事かも
わかってもらえるかも。

あと、大切な人との別離とはどんなに辛いものか、読んでいると疑似体験できる。
家庭教師との別れのシーンは、本当に感情移入する。
伴侶との別れも。子どもには必要な内容かもしれない。

確か、「ケインとアベル」の方だったか、
父アベルを、生まれ故郷のポーランドに連れて行って、その想像を覆す結果に
涙する時の、父を思う娘の気持ち・・・切なすぎて、これぞ娘の父を思う姿!と
感じたものだ。う~ん、ヒューマン。


親はどういう風に子どもを教育していくか
そのヒントもいくつかある。
父娘の親子関係についてや、父であるアベルと不本意に決別してしまう苦しさ
伴侶を得るための勇気と行動力、自立。

なんだか、母の立場から、「ぜひこうあってほしい娘像」が描かれている。

小説とはいえ、現実に使える技や、勢いやパワーがいっぱい詰まっている。

疲れた時や、マンネリになった時、努力をさぼってるな~って時に読み返すと
がんばろっかな~
って思う本である。

だからその意味では、「ロスノフスキ家の娘」の方が好きなのだ。



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

L'est Roseの服伴侶の帰宅を待つ。 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。